おせち料理を作ろう!おせち料理の種類〜その意味や由来〜
お正月を彩るおせち料理。
皆さんはきれいに詰められた料理のそれぞれに意味や由来があることはご存知でしょうか。
一の重
おとそ(お屠蘇)を祝うための祝肴(数の子、田作り、黒豆、たたきごぼう)や口取り(かもぼこ、伊達巻、栗きんとんなど)を詰めます。
※おとそ(お屠蘇)とは一年間の邪気を払い、長寿を願って正月に呑む縁起物のお酒です。
祝肴
【数の子】子宝・子孫繁栄
ニシンは卵が多いため子宝や子孫繁栄を願う縁起物です。
(ニシン=二親)
作り方ポイント
数の子を美味しく食べるには何よりも塩抜きが大切です。
では、おせち料理の数の子の作り方を動画で確認しましょう
【田作り】豊作祈願
田作りは豊作を祈願を意味します。
昔、田植えの肥料には乾燥いわしが使われており、田作りという名前は、田を作るというところに由来しています。
また、いわしの肥料を使った田んぼが豊作だったことから、ごまめ(五万米)とも呼ばれています。
作り方ポイント
田作りはごまめを弱火でかりっとするまでから煎りし、たれをからめたら熱いうちに広げて冷ますのがくっつかず美味しく作るコツですよ。
では、おせち料理の田作りの作り方を動画で確認しましょう
【黒豆】邪気払い・無病息災
道教では黒は魔除けの色とされています。
黒豆は、この一年まめ(まじめ)に働き、まめ(健康)に暮らせるようにと邪気払いと無病息災を願った食べ物です。
作り方ポイント
豆を煮る間、空気に触れないよういつも煮汁につかっているようにすることが、しわが寄らず、ふっくらつやつやの黒豆に仕上げるコツです。
また、重曹を入れると豆が柔らかくなり、錆び釘や鉄玉子を入れて煮ると黒々とした黒豆に仕上がりますよ。
では、おせち料理の黒豆の作り方を動画で確認しましょう
【たたきごぼう】家族・家業の安泰
ごぼうは地中深く根を張るため、家族や家業がその土地に根を張って安泰であるようにという願いが込められています。
また、その色や形が黒い瑞鶏(豊作の象徴)に似ていることから、豊作を願う縁起物でもあります。
また、別名開きごぼうともいわれ、運が開くという意味もあります。
作り方ポイント
たたきごぼうはごぼうをたたくことで、繊維がやわらかくなり味がよくからみます。
また、酢水に放すことで白く仕上がり、えぐ味をおさえることができますよ。
では、おせち料理のたたきごぼうの作り方を動画で確認しましょう
【紅白かまぼこ】魔除け・清浄・縁起物
かまぼこの形が初日の出の形に似ていることから用いられます。
また、赤色は魔除けを、白色は清浄・神聖を表し、また、紅白の組み合わせは縁起が良いとされています。
作り方ポイント
おせちの重詰めに使われるかまぼこは概ね板付きの蒸しかまぼこで、
厚めに切ってから互い違いに並べ、紅白の模様を出すのが一般的な盛りつけです。
その他にも、いろいろな飾り切りがあります。
では、おせち料理の紅白かまぼこの作り方を動画で確認しましょう。
【伊達巻】文化の発展、学問・習い事の成就
伊達巻の名前の「伊達」は、華やかさや派手さを表す言葉で、晴れやかな日に食べる華やかな卵焼きという意味で伊達巻という名前がついたとか
伊達政宗が好んで食べた為、伊達巻と言う名前になったなど諸説あります。
また、伊達巻の形が巻物に似ていることから、文化の発展または、学問や習い事の成就を願う食べ物でもあります。
作り方ポイント
実は作るのがとっても簡単な伊達巻。フライパンで作る場合は、弱火で蓋して焼きます。火加減を間違えると焦げてしまいますのでご注意くださいね。
【栗きんとん】金運祈願
きんとんは漢字で金団と書きます。
その字の通り、「金団」は金の団子もしくは金の布団という意味で、転じて金塊や金の小判などに例えられ商売繁盛・金運・財運をもたらす縁起物として、正月のおせち料理の定番となりました。
糖分濃度が高く粘り気の強い餡で栗をまとわせた非常に甘い料理で、餡には栗もしくはサツマイモを材料に用いるのが一般的。また黄金色をより鮮やかにするためにクチナシが用いられることも多い。